「去年と同じつもりで予約したら、思ったより高かった」。今年そんな経験をした方、けっこう多いのではないでしょうか。
実際いま、旅行も外食も値段が上がり続けています。この記事では、どのくらい上がったのかを数字で確かめながら、これから予約する人が損をしないためのコツを順番にお伝えしますね。
💴 旅行と外食、なぜ今こんなに高いの?
いちばん大きいのは円安です。2026年7月23日の東京外国為替市場では、円が一時1ドル=163円42銭近辺まで下がり、1986年11月以来およそ39年8カ月ぶりの安値をつけました。 Nikkei
円が安いということは、外国の人から見れば日本が安く見えるということです。そのぶん海外からの旅行者が増えて、ホテルの部屋が埋まりやすくなります。
もうひとつは、人件費と物流費の上昇です。2026年4月の食品値上げでは、値上げ理由として物流費を挙げた割合が72.9%、人件費が52.7%と、いずれも過去最高水準で推移しました。輸入品だけでなく、国内のコストそのものが上がっている状態なんです。 Value-navi

🏨 宿泊費はどこまで上がった?
数字で見ると、上がり方がはっきりします。全国のビジネスホテルの平均客室単価は2026年4月時点で約15,000円で、前年同月比プラス3.8%、2019年の同じ月と比べるとプラス36.3%の水準まで上がりました。 HotelBank
地域差もかなり大きくなっています。同じ時点で最も高いのは京都府の約22,000円、次いで東京都が約21,400円。いちばん安い徳島県は約11,500円で、宿泊地によってほぼ倍の開きがあります。 HotelBank
旅行会社の予測でも、費用の上昇は織り込まれています。JTBの調査では、2026年夏の国内旅行の一人あたり平均予定費用は48,500円で前年の103.2%、一方で旅行者数は6,900万人と前年の95.6%にとどまる見込みです。給与やボーナスの増加を、それを超える節約志向が上回ると分析されています。 JtbcorpJtbcorp
🍜 外食の値上がりは「5年前」と比べると分かりやすい
外食は、1年単位で見るより少し長い目で見たほうが実感に近くなります。2020年1〜3月と2025年1〜3月を比べた調査では、ドーナツが29.1%、ハンバーガーが25.6%、牛丼が25.1%、フライドチキンが24.0%の上昇でした。 DLRI
いわゆる「安く食べられるもの」ほど上がり幅が大きいのが特徴です。2026年2月25日にはマクドナルドが約6割の商品を10〜50円値上げし、ビッグマックが初めて500円台になりました。 Nedan-chart
外食全体の指数も高い水準が続いています。2026年2月の外食の消費者物価指数は、2020年を100として118.6。前年の同じ月より4.3ポイント上がりました。 GD Freak!

🧳 旅行代を抑える5つのコツ
ここからは実際に使える手です。ひとつめは、混む日をずらすこと。2026年の夏休みのピークは8月8日(土)から16日(日)と見込まれていて、この時期を外すだけで航空券代や宿泊費を抑えやすくなります。 Ponta
ふたつめは早割です。新幹線や飛行機、ホテルには90日前・60日前・30日前など日数に応じた早期割引が設定されていることが多く、早く決めるほど安くなる傾向があります。ただし予約した時点でキャンセル料が100%かかるプランもあるので、条件は必ず確認してください。 HISHIS
みっつめは、時間帯をずらすこと。航空券は午前中の便が高く、深夜や早朝は比較的安くなる傾向があります。 Ponta
よっつめは自治体の旅行割です。国の全国旅行支援は2023年12月で終わりましたが、2026年も各都道府県や市町村が独自の宿泊割引やプレミアム付き商品券を実施しています。予算がなくなり次第、期間中でも終了するものが多いので、気になったら早めの確認が安心です。 Monomoney-livingMonomoney-living
いつつめは、秋の連休に注意すること。2026年9月は敬老の日と秋分の日にはさまれた9月22日が休日になり、11年ぶりの5連休になります。連休が長い年は需要が高まり、ホテルや新幹線の価格が通常より高くなる傾向があります。「夏を避けて9月に」と考えている方は、ここだけ要注意です。 JR Central

🍽 外食は「減らす」より「使い方を変える」
外食をゼロにするのは、正直つらいですよね。回数を我慢するより、同じ回数で単価を下げるほうが続きます。
たとえば同じお店でも、夜ではなくランチの時間帯を選ぶ。公式アプリのクーポンを入れてから店に行く。店舗の食べ放題やセットではなく、単品で満足できる組み合わせを決めておく。どれも小さいですが、月に何度もある出費なので効いてきます。
もうひとつ、家で飲む方には秋に小さな追い風があります。10月の酒税改正でビールの税率は下がる方向とみられています。 Nedan-chart
📉 実は、下がっているものもあります
値上がりのニュースばかり見ていると気が滅入りますが、全部が上がっているわけではありません。ガソリンは旧暫定税率の廃止で下がりました。 Nedan-chart
食べ物にも下がっているものがあります。2026年4月時点で、生鮮野菜は前年同月比マイナス10.5%、生鮮果物はマイナス7.4%と、下落が続いています。 TRADING ECONOMICS
つまり「外で買うと高いけれど、家で作ると意外と安い」という食材が今は多いということです。旅行や外食を楽しむために、ふだんの食卓で少し取り返す。そんな考え方でいいと思います。
💡 いちばん効くのは、毎月かかる固定費
旅行や外食は、がまんすれば減らせます。でも、がまんは長くは続きません。
そこで効くのが、毎月自動で出ていくお金の見直しなんです。中でもネット回線は、一度変えてしまえば毎月ずっと差が出る費用です。
今の回線を何年も変えていないなら、いまの相場と比べてみるだけでも意味があります。月に千円下がれば一年で一万円以上。それはそのまま、旅行や外食に回せるお金になります。
使える回線は住んでいる地域や建物の設備で変わるので、まずは自分の家で何が選べるかを調べるところからです。
料金を比べるだけなら無料でできます。
🎧 がまんだけの節約にしないために
支出を削っていくと、どうしても物足りなさが出てきます。その気持ちにフタをすると、反動でドカンと使ってしまうこともありますよね。
節約が続く人は、減らした分の楽しみを別の形で用意しています。お金をかけずに満たされる時間を、先に決めておくイメージです。
たとえば通勤や家事の時間に耳で本を聴く方法があります。手がふさがっていても使えるので、新しく時間をつくらなくていいのが助かるところです。
無料で試せる期間があるので、自分に合うかを先に確かめられます。
✨ まとめ
今年の旅行と外食は、去年と同じ感覚で予約すると差額に驚くことになりそうです。旅行費用は前年の103.2%、ホテル代は2019年比でプラス36.3%という水準まで来ています。 JtbcorpHotelBank
でも、打つ手はあります。混む日をずらす、早めに予約する、自治体の割引を探す。そして、毎月の固定費を一度だけ見直しておく。
先に知っておくかどうかで、同じ旅行でも払う金額は変わります。今年の夏は、ちょっとだけ準備を早めてみてくださいね。


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