今年、身内を見送った。
秋になって、ふと年賀状のことが頭に浮かびます。出さないでいいのは分かっている。でも、何もしないままでいいのかが分からない。
そもそも、どこまでの親戚に出すのか。いつまでに出すのか。何を書けばいいのか。
普段やらないことなので、毎回ゼロから調べることになります。
この記事では、時期、範囲、文面の順に並べました。悲しみの整理の話ではなく、手続きとして書いています。
🗓 11月中に着くように出します

時期の決め方は、相手の都合から逆算します。
喪中はがきは「年賀状を出せません」というお知らせです。だから、相手が年賀状を用意する前に届く必要があります。
ここで手がかりになる日付があります。年賀状の受け付けは、郵便局の窓口もポストも12月15日から始まります。
多くの人は、その少し前に書き始めます。印刷を頼む人は、11月のうちに注文します。
つまり、11月の中に着けば確実です。11月の初めから中ごろに出すのが、一番落ち着いた形になります。
12月に入ってからでも間に合う場合はあります。ただ、相手がすでに書いてしまっていることがあります。
年末に近い時期に不幸があった場合は、無理に急がなくて大丈夫です。年が明けてから、寒中見舞いという形でお知らせする方法があります。1月8日ごろから2月の初めまでに出します。
👪 出す範囲の目安
どこまでの親戚なら喪中にするのか。ここが一番迷います。
決まりはありません。二親等までを目安にする人が多いです。
二親等というのは、両親、配偶者、子ども、祖父母、兄弟姉妹、孫までを指します。
三親等にあたる、おじやおばの場合は、出さない人のほうが多いです。ただ、同居していた、よく行き来していた、という場合は出す方もいます。
つまり、血のつながりの近さより、暮らしの近さで決めていい部分があります。
出す相手のほうも整理が要ります。
毎年年賀状をやり取りしている人。これが基本です。
仕事だけの付き合いの相手には、出さないという選択もあります。事情を知らせたくない場合は、例年どおり年賀状を出す人もいます。
すでに葬儀に来てくださった方にも、出すのが普通です。知っているはずでも、お知らせとして送ります。
✍️ 文面には決まった型があります

自由に書くものではありません。型に沿うほうが、かえって楽です。
入れる要素は四つです。
一つ目。年賀の挨拶を控えることを最初に書きます。
二つ目。誰がいつ亡くなったかを書きます。続柄、名前、亡くなった月、年齢を入れます。
三つ目。これまでのお礼と、これからのお付き合いのお願いを書きます。
四つ目。日付と、自分の住所と名前を書きます。
そして、書き方の決まりが三つあります。
句読点を使いません。「。」も「、」も入れず、空白か改行で区切ります。
賀という字を使いません。おめでたい言葉なので避けます。
時候の挨拶を書きません。「拝啓」のような頭語も入れません。
亡くなった理由は書かなくて大丈夫です。書きたくなければ、書かないほうが普通です。
📮 費用の目安
お金の話も見ておきます。
はがきは1枚85円です。2024年10月の料金改定で、63円から上がりました。
50枚出すと、はがき代だけで4,250円になります。100枚なら8,500円です。
印刷を頼む場合は、これに印刷代が乗ります。ネットの印刷なら、50枚で3,000円台から見つかります。郵便局のサービスでも頼めます。
宛名も印刷してもらうと、別に費用がかかります。枚数が多い方は、時間との兼ね合いで決めてください。
切手は、弔事用のものを使います。郵便局の窓口で「弔事用の切手」と言えば通じます。
⚠️ ここでつまずきます
一つ目は、相手からの年賀状を止めさせようとすることです。
これが一番の誤解です。喪中はがきは、自分が出せませんという知らせであって、相手に出すなという意味ではありません。
受け取った側が年賀状を送っても、失礼にはあたりません。そこは気にしなくて大丈夫です。
二つ目は、一人で全部やろうとすることです。
住所の確認は、家族で手分けするほうが早く終わります。特に、故人あての付き合いは自分では分かりません。
三つ目は、住所録を放置していることです。
引っ越しや、すでに亡くなった方の分が残っていることがあります。先に住所録を見直すと、無駄が減ります。
四つ目は、12月に入ってから慌てることです。印刷を頼む場合、混む時期は届くまでに1週間ほどかかります。
年末の手続き全体を整理したい方は、こちらも参考になります。
💐 気持ちの面について
ここは、少しだけ書いておきます。
住所録を開くと、その人と一緒に会った人の名前が並びます。作業のつもりが、手が止まることがあります。
無理に一日で終わらせなくて大丈夫です。10枚ずつでも進みます。
年末は、周りが明るくなる分だけ落ちやすい時期です。眠れない日が2週間以上続いているときや、日常のことが手につかないときは、一人で抱えないでください。
かかりつけの内科でも相談できますし、心療内科でもかまいません。
夜がつらいときの過ごし方はこちらです。
🌱 今日からできる三つ
一つ目。去年の年賀状の束を出して、枚数を数えてください。それだけで、必要な量が決まります。
二つ目。誰の分を出すかを、家族と一度だけ話します。二親等までにするかどうかを決めれば終わります。
三つ目。印刷を頼むなら、10月のうちに一度サイトを見ておきます。早期の割引がある時期です。
全部で30分ほどです。11月に入ってから動くより、ずっと楽になります。
🙅 こんな人には向きません
この記事は、次のような方には向いていません。
葬儀そのものの進め方を知りたい方。ここでは扱っていません。
宗教ごとの細かい決まりを知りたい方。この記事は、一般的に多い形をまとめたものです。地域やお寺によって違います。迷ったら、お世話になっている寺社に確認してください。
相続や名義の手続きを探している方。別の話になります。
年賀状のやり取り自体をやめたい方。喪中はがきは、その場ですぐやめるための道具ではありません。翌年に改めて伝えるほうが、角が立ちません。


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