若い家族が知らない言葉で話している。
ワホー、と言って笑っています。意味を聞いても、意味はない、と返されます。
冷笑系という言い方も出てきました。字は読めますが、どう使うのかが分かりません。
この記事では、2026年の上半期に選ばれた言葉を一つずつ説明します。
そのうえで、年末まで残りそうなものと、そうでないものを分けました。
📅 上半期の結果はもう出ています

先に、どこが選んでいるかを書きます。
JC・JK流行語大賞という賞があります。2017年に始まったもので、全国の女子中高生およそ1000人へのアンケートをもとに選ばれます。
上半期の結果は、2026年6月29日に発表されました。ヒト、モノ、コンテンツ、コトバの4つの部門があります。
コトバ部門の上位はこうなりました。
1位がワホー、2位がフレネミー、3位が冷笑系、4位がば・く・れ・つ、5位がほんまやでなんでやねん知らんけどです。
年末に発表される新語・流行語大賞とは別のものです。あちらは世の中全体、こちらは女子中高生が対象になります。
🗣 一つずつ意味を見ます
順番に説明します。
ワホーには、意味がありません。これが大事な点です。
元ネタは2014年のYouTubeの動画です。ミンティアを一気食いした企画の中で、SEIKINさんがアドリブで発した一言でした。北極グマが出て来そう、もうワホーつって、という流れです。
当時は埋もれていました。それが12年後にTikTokの音源として掘り返されて、一気に広まりました。
意味が分からないこと自体が楽しまれています。教室で、とりあえず言っておく掛け声として使われているそうです。
フレネミーは、友達のふりをした敵、という意味です。フレンドとエネミーを合わせた言葉です。
冷笑系は、物事を斜に構えて見る態度を指します。熱意を出すのはダサい、という空気が広がっていることを表しています。
ば・く・れ・つは、M!LKの曲「爆裂愛してる」のサビから来ています。掛け声に合わせたポーズが、TikTokやプリクラで定番になりました。
ほんまやでなんでやねん知らんけどは、モナキというグループの曲名がそのまま流行語になったものです。
🕰 共通しているのは、時間がねじれていることです
上半期の結果を発表した際、主催者がこう述べています。
2026年の上半期を見ていて強く感じたのは、時間軸が溶けているということ。過去のコンテンツがSNSで新しい文脈と出会って、いま一番熱いトレンドとして再生していく。
理由も語られています。女子中高生にとって、平成や2010年代の初めは知らない時代です。だからこそ新鮮に映る、ということです。
実際、コトバ部門1位のワホーは12年前の動画から来ています。
コンテンツ部門の4位に入った夜の踊り子も同じです。サカナクションが2012年に出した曲が、14年たってから広まりました。
きっかけは、インドネシアの伝統的なボートレースの映像に、この曲を合わせた動画でした。投稿したのは韓国のクリエイターです。
日本の曲、インドネシアの映像、韓国の投稿者。そして日本で流行る。国も年代も飛び越えています。
その経緯は、こちらに詳しくまとめてあります。
📋 年末まで残るかを分けます

私の見立てで分けます。断定はできないので、そのつもりで読んでください。
| 言葉 | 残りやすさ | 理由 | 消えやすい条件 |
|---|---|---|---|
| 冷笑系 | 高い | 態度を指す言葉で、流行と関係なく使える | 別の言い方に置き換わったとき |
| フレネミー | 高い | 人間関係を説明する語で用途がある | もともと海外では前からある言葉です |
| ワホー | 低い | 意味がないので、飽きると使う理由が消える | 音源が使われなくなったとき |
| ば・く・れ・つ | 中くらい | 曲とポーズがセットで残る | 次の曲が出ると移ります |
| ほんまやで~ | 中くらい | 曲名なので楽曲の寿命に連動する | グループの活動しだいです |
意味を持つ言葉は残ります。音の面白さだけの言葉は消えます。
これは今年に限った話ではありません。毎年同じ形で入れ替わります。
言葉が広がって消える仕組みは、こちらに書いてあります。
⚠️ 意味を調べても出てこない言葉があります
つまずきやすい点を書きます。
一つ目。ワホーのように、意味がない言葉があります。調べても出てきません。それが正解です。
二つ目。元ネタが10年以上前のことがあります。最近の動画を探しても見つかりません。
三つ目。同じ言葉でも、世代によって使い方が違います。冷笑系は、もともとネット上の議論で使われていた言葉です。いまの使われ方とは少しずれます。
四つ目。上半期の結果と、年末の新語・流行語大賞は別物です。選ぶ団体も対象も違います。
無理に使おうとすると浮きます。距離感の話はこちらです。
🌱 知っておくとよい三つ
一つ目。意味のない言葉があると覚えておいてください。若い人に聞いて「意味はない」と言われたら、それが答えです。
二つ目。元ネタが古い可能性を考えます。10年前の動画から来ていることがあります。
三つ目。無理に使わなくて大丈夫です。知っていることと、使うことは別です。
他の流行語もまとめて知りたい方は、一覧があります。
2026年SNSスラング辞典100選|「映える」「エモい」「推し活」から最新流行語まで完全網羅!
なぜ10年前が掘り返されるのかは、こちらに書きました。
🙅 この記事で答えていないこと
次のことは、ここには書いていません。
年末の新語・流行語大賞の結果。まだ発表されていません。11月にノミネートが出ます。
ノミネート50語の全部の一覧。ここでは上位の言葉に絞っています。
ヒト部門、モノ部門、コンテンツ部門の詳しい解説。コトバ部門を中心に扱いました。
どの言葉が来年も使えるかの予測。この記事の分け方は私の見立てで、外れる可能性があります。
言葉の正しい使い方の指導。使うかどうかは自由です。


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