最近、九州周辺で地震が続いています。
- 11月03日 17時〜21時頃まで
鹿児島県 薩摩地方で M4.2 / 震度4 - 11月上旬(5日〜6日)
トカラ列島周辺で群発地震 - 11月07日 1時23分頃
宮崎県沖 日向灘で M4.6 / 震度3
「なんか続いてない?」
「ちょっと怖いな…」
そう感じている人、多いと思います。
SNSではすぐに
「南海トラフの前兆?」 と話題になりがちですが、
不安なときほど、“正しい情報と見方” が心の安心になります。
今回は、
この3つの揺れが どう関係しているのか
そして 南海トラフとどう向き合うべきか
やさしく、でもしっかりと深掘りしていきます。
■ 薩摩地方・トカラ列島・日向灘 ― それぞれは「別々」ではなく、地殻の“つながり”の中にある
まず、今回取り上げる地震の位置関係を整理します。
| 地域 | 特徴 | 地震の傾向 |
|---|---|---|
| 薩摩地方 | 活断層 × 火山帯 | 内陸浅い揺れが多い |
| トカラ列島 | フィリピン海プレートの沈み込みと火山活動 | 群発地震が頻発する特徴 |
| 日向灘 | 南海トラフの一部に隣接する海域 | プレート境界での中規模地震が定期発生 |
九州南部から日向灘にかけては、
フィリピン海プレートが日本列島の下へ沈み込む“入口のような場所” です。
つまり、このエリアは
地殻活動が元々とても“動きやすい”エリア。
なので、
「地震が続いている」=「巨大地震直前」
とは 即・結びつかない のが科学的な見方です。
ただし、完全に無関係とも言えない のです。
■ 「連動」と「影響」の違い
地震には2つの考え方があります。
- 直接的に連動する場合
→ Aの地震がBの引き金になるケース - 同じプレート上で“ひずみ”を共有している場合
→ AとBは“隣り合う歯車”のような関係
今回の3つの地域は、②の後者に当てはまります。
つまり、
同じプレートの動きの中で起きている
「流れ」や「呼吸」のような現象
と捉えたほうが、実態に近いです。
■ 特に注目される「トカラ列島の群発」
トカラ列島の群発は、
フィリピン海プレートの沈み込み角度の変動 に影響されます。
この群発が活発な期間には、
- 日向灘の中規模地震
- 四国沖のスロースリップ
- 紀伊半島沖の小規模活動
が 同じ月内に観測されやすい ことが、これまでの観測から知られています。
だからといって、
「巨大地震がすぐ来る」ではなく、
今、プレートが“動きの調整”をしている期間
という捉え方が科学的です。
■ なぜ今回の地震が注目されるのか?
結論はシンプルです。
2020年代は、南海トラフ地震が起こる条件が整いやすい時期に入っている
という研究が増えてきたから。
- フィリピン海プレートの沈み込み速度がわずかに増加
- 四国沖・紀伊半島沖でのスロースリップが継続中
- 西日本太平洋側で、地殻ひずみ計の変動が観測中
つまり、
「揺れが続いていること」そのものが、観測すべき“サイン”ではある
という段階です。
ただし、もう一度大切なことを。
「前兆」と断定できる現象は、今のところありません。
不安ではなく、“観察すべき時期に入っている” というだけです。
■ 南海トラフとどう向き合うか
怖がる必要はありません。
でも、「備え」が自然にできる人でいたい。
そのために必要なのは、
「特別な防災」ではなく、日常の中の小さな習慣です。
- スマホの充電 → 常に60%以上
- 水 → ペットボトル6〜12本 常備
- 食料 → レトルト3~5日分でOK
- 家具 → ただ“落ちない位置”に置く
特別じゃなくていい。
“ちょっと賢く” で十分なんです。
■ 防災は「不安」ではなく「優しさ」
地震が多い地域に住んでることは、
“不安”の象徴じゃありません。
それはむしろ、
自分と大切な人を守れる術を持てる場所にいる
ということ。
備えは、恐れではなく、
愛情の形 です。
その姿勢は、
未来を明るくします。
